2月10日は、豊田市の防災会議に出席してきました。
この日は、午前診察が終わって、13時半から市役所の会議室で行われました。
私は、救急担当の理事になっているので、防災にも関係あるから、医師会から選ばれて行くことになったんだと思っておりました.。
ところが、当日受付に行ったら、なんと出席予定者に、私の名前がないじゃありませんか!
かわりに医師会長先生の名前があって、しかも欠席扱いになっているんです。
あとで聞いたら医師会長の代理だったんですね。
じゃ、欠席扱いになっているので、出席しなくてもよかったんだ、早く帰って昼寝しよ、と思ったのですが、医師会でただ一人参加しに来たのに、話をきかないで帰るのはまずいかなぁと思って、帰るのを躊躇していると、会議室の中から上司らしい職員の方がやってきて、こちらの手違いでしたので、是非出席していってください、とのこと。
安堵もつかのま、出席することになったのです。
会議室に入ると、すでに開会のご挨拶しているのは、豊田市の市長さん!
メンバーみても、市のえらそうな方や、経済界のお偉いさんなど、平均年齢がちょっと高い、そうそうたるメンバーです。
やっぱり医師会長先生が呼ばれる会議は違うなぁ。私は役不足、場違いと思いつつ、恐る恐る会議室に着席したのでした。
そして、席に案内されるなり、分厚い資料を渡されました。
会議が始まりましたが、私は豊田市のことがまだまだわからないので、半分も理解できないまま、防災マニュアルの改正点が説明されました。
その中でひとつ頭に残ったことが、「避難準備情報発令」が今年度から「避難準備・高齢者等避難開始発令」という言葉にかわるという点です。
高齢者はすぐに避難できないからそうなったんですね。
昨年9月に、岩手県の高齢者グループホームが洪水にまきこまれ、入所されていた方全員が亡くなった痛ましい水難事故がありました。
このことをふまえて、高齢者は健常者よりもっと早めに非難すべきだという見直しから、このような改正があったんでしょう。
それから、豊田市の水難が起こりやすい場所は、矢作川流域です。
特に水位があがって、氾濫し大きな被害をもたらしそうな原因として、豊田市の中心街から少し南に下った、川が湾曲している地帯があるからと示されました。
その地区は、イノクビ、イノクビと聞こえたので、そんなところがあるんだと、ぼーっと聞いていましたところ、
実は、あとで調べたら、イノクビではなくてウノクビ 鵜の首橋という橋があって、そのことだったんです。
ここのすぐ下流に、秋葉緑地というところがあって、ここをけずりとって川をまっすぐにしたら、豊田市街地に河川の氾濫・洪水の危険性は減るかもしれないということでした。
それなら、その地域をけずりとる工事に、早く着手したらいいんじゃないかと思いましたが、案の定、同じ質問をした人がいて、市の職員の方の話では、そうしたらそうしたで、流速が速くなった大量の水が下流に流れていって、今度は下流の岡崎市や安城市に水害が及ぶことになりかねないんですって。
こっちがたてば、あっちが立たないということです。
ふーん、なるほど、難しい問題だなぁと思っていましたところ、話題は昨年度に起こった自然災害の報告にうつり、いつ避難情報がでてどんな状況だったかとの説明が始まりました。
まず、豊田市は昨年一年間、地震に関する注意報、警報は一件もなかったそうです。平和なところだなぁ。
その後、昨年の水害についての報告が始まり、こまかくて、数字がいっぱいでてきて、昼休みの昼寝もできなかった私は、ウツラウツラし始めてきました。
首や肩のコリも激しくなってきてましたので、これ以上コラないようにと、資料を目の上のほうに持ち上げておりましたところ、一瞬だけ眠気が猛烈に襲い、気がついたときには大量の資料をバッサーっと床に落としてしまって、ふと我に帰ったのです。
隣のおじさんたち(どっかのお偉い人)から、「寝てただろ」と言わんばかりに横目でじらりとみられ、赤面しながら資料を拾いつつ、何もなかったかのように、再び資料に目をむけたのでした。
まぁばれてましたね(^_^;
そうこうしているうちに、1時間半ほどで会議は終わり、無事クリニックに帰ったのでした。
結局、そうそうたるメンバーが出席された、この防災会議に出席しても、印象に残ったのは、避難準備情報と鵜の首橋の2点だけでした。
来年機会があれば、もっとまじめに聞いてきます。ごめんなさい・・