私は、新聞は毎日読んでいますが、今まであまり本を読まなかったほうだと思います。
開業してから、気持ちに余裕ができたためか、少しづつ本を読むようになりました。
それでも、小説は読んでも、評論的な書物はほとんど読んでいませんでした。
先日、本屋さんでふと目に止まった本が、「50代から始める知的生活術」。
外山滋比古さんという、英文学者の方が書かれたものです。
人生論的な本はちょっと抵抗があったのですが、読みやすかったのでつい立ち読みしてしまい、それでは本屋さんに悪いから、買ってしまいました。
この方は、御年92歳になられるとのことで、人生の大先輩が書かれたものですから、なるほどなぁと思えることがたくさんありました。
氏によると、人生は二毛作がいい、すなわち初めに歩んだ道とは違う別の生き方をする人生はいいものだ、と説いています。
定年後、再雇用されて細々と生きていくことや、ましてや隠居生活など、つまらない。
二毛作人生を遂げるには、50代から作付をしていくがいいのだそうです。先がみえる50代なかばで新たな人生を歩む、意思的決断をすべきと、書かれています。
90年以上生きてきた氏の経験から、人生二毛作を遂げていくには、どのように考えていくべきか書かれていて、とても読みやすくて、読んでいると前向きな気持ちになれます。
私もまさに50代なかばですから、とても共感しつつ読ませていただきました。
健康問題や、生活環境から、なかなか新しい人生を歩むというのは難しいという方もいらっしゃるでしょうけど、少なくとも気持ちだけでも人生二毛作に共感できれば、夢も広がると思います。
本日、本屋さんで何気なく文庫本を見ていたら、またしても外山さんの著書に目がとまり、何かの縁かと思ってまた一冊買ってしまいました。
その題名も「失敗を活かせば人生うまくいく」。
また、電車の中での読書が楽しみになってきました。