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院長ブログ

頭痛患者さんのためのアプリ

2020年6月14日

 ようやく、全国的に、緊急事態宣言も解除されましたね。

 

 少しだけ、光が見えたように思えます。でも油断すると・・

 

 また第二波がこないよう、皆さん気をつけましょう。

 

 

 

 最近頭痛のアプリ「頭痛ーる」を患者さんから教わりました。

 

 いろいろな情報を、患者さんから教わることって、とっても多いんですよね。

 

 頭痛学会では、頭痛患者さんを診療する際、「頭痛ダイアリー」、つまり頭痛日誌をつけてもらうことが、推奨されています。

 

 これをつけていただくと、患者さんがどういうときに頭痛を感じるか、頻度はどうか、どんな薬が効いているのか、効いていないのか、よくわかるんですよね。

 

 このダイアリーをもとに、頭痛の種類を見極めて、生活指導や食事のアドバイス、予防薬や頭痛薬の投薬を決めていくのです。

 

 頭痛薬物乱用だけは、絶対さけることが重要です。

 

 あまり科学的でないかもしれませんが、これが一番患者さんによりそった診療だと、私も思います。

 

 

 でも頭痛ダイアリーって、毎日ちょっとしたことを書くだけでいいのですが、マメな人でないとなかなか続かないですよね。

 

 私は、マメではないので、続けるのは無理です(;^_^A

 

 

 そこで、先日ある患者さんに教えてもらったのが「頭痛ーる」というアプリ。

 

 頭痛に悩む多くの方が、気圧と頭痛の関係を訴えます。

 

 このアプリは、気圧のグラフの上に、頭痛ダイアリーを載せたようなものです。

 

 アプリに登録すると、住んでいる地域の気圧の変化が、経時的にわかるので、現在の気圧が一目でわかります。

 

 そして、このグラフの上に、頭痛の記録ができます。

 

 頭が痛くなったら、そのつど記録し、飲んだ薬を選んでクリック。

 

 あたま痛くなったら、どんな感じの痛みか書くこともできます。

 

 ズキンズキンとか、締め付けられるとか、吐き気があったとか。

 

 頭痛が起こった時、仕事で緊張してたとか、光まぶしかったとか、こんなもの食べたとか、記録しておくとさらに参考になります。

 

 さらに、数日後までの天気予報や気圧の変化が、表されているので、頭痛警報がわかります。

 

 つまり、明日は頭が痛くなるってぞって、予想がつくのです。ちょっと恐ろしいですね。

 

 でも覚悟ができて、ある意味では、患者さんにとって、有用かもしれません。

 

 

 

 片頭痛の患者さんは、低気圧のときに症状がでやすいと言われています。

 

 なぜか、明確な根拠はわかりませんが、低気圧で頭部の血管が拡張しやすいから、なんて考えている先生もいるようです。

 

 筋緊張性頭痛は、気圧よりも、気温が低くなると筋肉が硬直して、症状が悪化しやすいといわれています。

 

 でも低気圧で天気が悪いときは、気持ちもどんよりして緊張性頭痛も起こりやすいのではないか、とも思います。

 

 

 

 とにかく、頭痛診療はその頭痛の種類を見極めて、少しでも頭痛が起こらないよう、生活習慣をつけること、頭痛を予防することが大事です。

 

 ちょっとしたことで頭痛薬にたよらないよう、薬物乱用をさけることです。

 

 頭痛薬は、せめて月に10錠以下、を目標にすることで、快適な生活を送れます。

 

 頭痛とともに生活する、その大切な参考資料のため、ぜひ「頭痛ーる」にトライしてみてください。

 

 

 

 なお、私はこのアプリを制作した人の回し者ではありませんので、誤解のありませんよう。