しばらく、ご無沙汰致しておりました。
コロナウイルス感染も一息つき、ほっとしています。
そして、私の苦手な苦手な、むし暑い夏が終わり、涼しくなってきて、過ごしやすくなってきましたことに、なによりほっとしております。
この一ヶ月ちかく、ブログをさぼっていたのは、毎年恒例の内科学会の セルフトレーニング問題をやっていたこともあります。言い訳のようですが...
毎年これだけはやっておかないと、勉強不足になってしまいますからね。
へぇ、こんな病気もあるんだなって、新たな発見があり、とても勉強になります。
自らのボケ防止にもなっています。
その解答もおわり、涼しくなったこともあり、先日から近所でサイクリングを再開しました。
何しろ、梅雨の間はいつ雨降るか分からないし、夏は暑くて大汗かいて熱中症になっても困るし、しばらくサイクリングは封印していました。
というのは言い訳で、一度放っておくと、また始めるのが面倒くさくなってしまったのが、本音です。
久しぶりにある映画を観にいたことが、再開のきっかけになりました。
そう、「弱虫ペダル」なんです。
ママチャリで、あの上り坂を走っている主人公を見て、自分もまたやりたい、って思いました。
そして、敬老の日、当クリニックから猿投温泉までのサイクリングを、一人で敢行したのです。(大げさですねf^_^; )
距離は10キロ足らずですが、途中からずっと上り坂なんですよね。
いつかは、自転車で猿投温泉まで行きたいと思っておりましたが、車で何度か訪れた時は、上り坂がキツそうで、私には無理だろうと思っておりました。
でも涼しくなったし、映画をみたことがきっかけで、行けるところまでいってみようと決心しました。
最後まで辿り着けば、ラジウム温泉が待っているのです。
頑張らなくては!
その日は朝から良い天気で、カラッと爽やか、絶好のサイクリング日和でした。
クリニックを出発して、北へと向かい、中京大学の門の前をとおり、猿投中学のあたりまでは、ちょっとした登りと下りですので、楽勝で快適なサイクリングでした。
しかし、ここからが本番、地獄の上り坂なんです。
おりしも、天気はますます良くなって、むしろカンカン照り、私は汗びっしょりになっってきました。
途中2ー3回水分補給しながら、緩やかながらもながーくつづく上り坂をひたすら登っていきます。
ギアは少しずつ低速に落とし、ゆっくりでもいいから、バテないよう気をつけました。
何しろ時間はタップリあるし、完走することが目標です。
猿投温泉への上り坂は急カーブでも急勾配でもないのですが、軽いつづら折りになっています。
しかも木が鬱蒼としてますので、カーブの先が見えません。
これがいい具合に、目標となりました。
つまり、あのカーブの先は見えないので、あそこまでがんばろう、という目標を持てたのです。
カーブをまわったら、また上り坂が登場するのですが、前を見ると、ちょっと先はまたまたカーブで見えないので、その先のカーブまでがんばろうと。
こうして自分に言い聞かせながら、ひたすら登っていくと、ついに、猿投温泉にたどり着いたのです。
ついた時はギアは一番低速になってました。
おそらく歩くぐらいのスピードだったと思いますが、何はともあれ、乗り切ったのです。
クリニックを出て50分ほど経過していました。
でもこの達成感は、何事にも代えがたいものでした。
気づけば、両足がつって、伸ばしても伸ばしても足がつりました。
脱水症状寸前ですね。水筒の水を飲み干し、自転車止めて、さあ温泉施設へと向かいました。
緊急事態から解放されたからか、温泉の中はたくさんの人で溢れ返ってました。
蜜をさける、というわけではありませんが、私は混雑したところが苦手なので、さっと汗を流して、露天風呂につかって、さっさと出てきました。
1人だから気楽なものです。
帰りはずっと下り坂。
スピ―ドの出し過ぎに注意しながらも、あの苦しい思いもせずに、気分は爽快感でいっぱいです。
この爽快感を味わえるのも、苦労して登ってきた賜物です。
行きは30分以上かかりましたが、帰りは数分で猿投中学までおりてきてしまいました。
人生と同じで、目の前の目標を一つひとつ達成していくと、最後に大きな目標にたどり着けるのです。
そしてそのあとは幸せな気持ちになれる。
人生の縮図をみたような、サイクリングでした。
また、大げさなぁ と言われるかもしれませんが、今回は充実した1人サイクリングでした。