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愛知県豊田市浄水町伊保原173-1

院長ブログ

愛知県国民保護共同実動訓練

2019年1月28日
あけましておめでとうございます。ってかなり遅すぎですね。
とりあえず、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

年明けてから、インフルエンザの患者さんの嵐でした。
皆さん高熱だして、フラフラで大変でしたね。

私は運良く、今のところ感染していませんが、患者さんの対応でフラフラでした。
でも、皆さんが一刻も早く健康をとりもどされるよう、もうひと踏ん張り頑張りたいと思います。


ところで、救急担当理事の仕事も、年明けから目白押しでして、去る1月11日に愛知県国民保護共同実動訓練なるものがありまして、参加してまいりました。

これは今年秋に開催されるラグビーワールドカップを見据えて、テロ事件があったときにそなえての訓練です。救急隊や警察はじめ、自衛隊、海上保安庁の他、医師や、豊田市と近隣の市の職員を含め、なんと1500人ものかたが参加されて、大々的に行われました。

なんで今更、という感じもしますが、何十年に一回あるかどうかというイベントが豊田であるわけですから、万が一の対策はとっておかなければなりません。

当日は、私と医師会副会長先生と参加しました。

市民文化会館につきますと、広い駐車場はコーンが立てられて、入れないように柵がしてありました。

ここに救急車や警察車両がはいってくるのかと、ものものしい雰囲気です。

市民会館に入りますと、多くの関係者が中に待機されていまして、適度に緊張感がただよいます。
訓練の関係者の方かなとおもっても、皆さん緊張のためか目を合わせてくれません。

大講堂の訓練場の前にたどりついて、はじめて、「あ、医師会の方ですね」 と気づいてもらい、中に入ることができました。

そこにはすでに副会長先生はじめ、保健師の方や市の職員の方も、あつまっていました。

そうです、またしても、小生得意のぎりぎり出勤だったのです。

保健師の方からいろいろ説明を受けましたところによれば、この訓練は、1時間くらい前に爆発テロが起こり、怪我人が多数発生したという想定です。
現場で一時トリアージをうけて、緑のタッグの軽傷の人たち50人ほどが、自衛隊の車で市民会館の臨時救護所に運ばれてきます。
そして、私たち二人の医師が問診・診察を行い、処置が必要な人は処置を、急変して病院転送必要な人は転送、その他軽傷者は自宅へ帰宅、とそれぞれ二次トリアージをしていくわけです。

2時40分頃になりますと、どどっと、50名の患者さんが入場してきまして、片っ端から診察をするのですが、時間が20~30分ほどしかないので、つぎから次へと必死に診察をしていきます。
中には外国人もいるので、英語通じるかなっとどきどきしてましたが、そちらは在日の外人なので、日本語で全く問題なしでした。(いささか拍子抜け・・)

会場は寒いのに、あまりの忙しさに大汗かいてしまいました。(もともと大汗かきなんで・・

会場には、多くのカメラが回って記録されていた上に、大村県知事他VIPが見学にくるとのことで、真剣にやらなければなりません。と思うとさらに緊張で大汗かいてしまいます。
あまりに必死だったので、周りを見てる余裕がなく、大村知事の姿は見えずにおわってしましたました。たった5分ほどで帰っちゃったんだって、余裕があったら、記念撮影しようと思ってたのにぃ、残念でした。

一通り審査終わると、次は怪我した人の処置です。

処置は6人ほどで、怪我した場所に消毒と絆創膏はって終わりなのですが、これが本番でホントの出血があれば、もっと緊張するでしょうね。

順調に予定どおりすすみまして、3時40分ころには解散となりました。

心残りは大村知事を人目も見れなかったこと、そのほかは満足いく結果だったと思います。

もし本当にテロ事件が起こった場合に、私たち医師会の医師は、軽傷患者の処置ですみますが、テロ現場に駆けつけた警察や消防隊、自衛隊の人たちは、重症の患者の処置、はたまた遺体を運ぶなど、重大な任務を担っているわけですから、我々の想像もできないような、大変な任務を背負っているわけです。

願わくば、このような事件がおこらなことが一番ですが、起こってしまったら、われわれも一人でも多くの命が救われますよう、与えられた任務を果たしていきたいと思います