先日、ある患者さんが、素敵な贈り物をくださいました。
それは、春の風物詩、土筆なんです。
なんと、段ボール箱いっぱい、持ってきてくださいました。
私、恥ずかしながら、土筆は道端でよく見かけますが、食べたことがなかったのです。
というか、土筆が食べ物になるという認識がありませんでした。
初めは、段ボール箱に、こんなに土筆をもってきてもらって、一体どうするの?
と思っていたら、あるスタッフが、卵とじにすると美味しいんですよ、と教えてくれたのです。
言われるままに持ち帰り、「土筆の卵とじ」に挑戦しました。
現代は便利なもんですねぇ、インターネットで検索すると、すぐにレシピが出てきます。
土筆の卵とじ、意外と簡単に、おいしくできました。
苦味があるかもしれないとのことでしたが、全くそんなこともなく、シャキシャキしておいしかったです。
でもこのおいしい料理には、ウラがあったのです。
土筆をとるのはもちろん大変ですが、それ以上に下ごしらえが大変なんですね。
下ごしらえを検索しますと、、
取ってきた土筆を、水の中で何度か洗って砂などの汚れを落とします。
洗った後につくしのはかまを一つずつ除きます。
はかまだけを指先でつまみ、茎にそってくるりと向き取ります。
はかまを取り終えた後も、土筆を水の中で洗えば、ようやく下ごしらえ完了。
これは、大変です。
でもこの患者さん、下ごしらえを全部やってきてくださったのです。
あとは料理するだけでした。
私はこの苦労をしらずに、いいとこ取りだった、ってわけです。
わざわざ取ってきていただき、下ごしらえまでしていただいたことに感謝して、料理をいただきました。
本当にありがとうございました。