私事ですが、3月25日誕生日を迎えまして、
先日スタッフに、「先生は今度いくつになるんですか?」
と尋ねられ、一瞬 「え、いくつだったかな?」と迷ってしまいました
よーく考えてみると・・もう63才になりましたんです。
年を重ねると、自分がいったい、いくつになったのか、わからなくなりますね。
それって、目標を失いかけているのかもしれませんな。
何歳までにこれをしようとか、何歳になったらこんなことしたいとか、常に目標をもっていれば、年をとっていくのも、楽しいものかもしれません。
話かわって、先日、豊田加茂地域リハビリテーション懇話会 っていうのに出席しました。
もともと現医師会長のK先生が主催していたのですが、お忙しくなったので、私にやってくださいと言われて、昨年から私「代表世話人」になりました。
なんだか偉そうですが、何もわかってないんですよね(-_-;)
そこでの報告事項で、ウエルビーイングネットワークの話がでました。
これは、年に数回、医師・看護師の他にリハビリ技師さんや介護の方など、他職種の人たちがあつまって、地域住民がより幸せな生活を送っていけるように、意見を交換する会なんだそうです。
恥ずかしながら、私、この会議に一度も出席したことがないので、いつも「ふーん、そんなのがあるんだ」ぐらいに聞いていたんです。
そこで、ちょっと勉強してみました。
そもそも、ウェルビーイング(well-being)とは、健康、幸福、福祉などに直訳されます。
世界保健機関憲章では、「健康とは、単に疾病がない状態ということではなく、肉体的、精神的、そして社会的に、完全に満たされた状態にある」とするなかで「ウェルビーイング」という言葉を使用しています。
つまり、真の健康とは、感情として幸せを感じたり、社会的に良い状態を維持していることなど、全てが満たされていることであります。
ウェルビーイングの概念として、「PERMA」という指標があります。
人は以下の5つの要素を満たしていると幸せである、とするもので、頭文字をとって「PERMA」と呼ばれています。
- Positive Emotion(ポジティブな感情)
- Engagement(何かへの没頭)
- Relationship(人との良い関係)
- Meaning and Purpose(人生の意義や目的)
- Achievement/ Accomplish(達成)
医療において、お年寄りや慢性疾患患者さんたちが、「持続的な幸せ」を送るには、何をすべきか、ウエルビーイングの考えかたにしたがって、生活していってもらうことが、これからの課題だと考えます。
人生幸福に生きるために、地域医療はどうしたらいいか、考える会が「ウエルビーイングネットワーク」なんですね。
具体的には、地域の方々と、みんなで支えられる健康づくりの場とした環境を作っていき、フットネス教室、ヨガ教室などを開催し、地域の健康づくりのための活動を行っていきましょう、というのが、ウェルビーイングネットワークの目的らしいです。
どなたも、生きがいと目標をもって生きていけば、これほど健康で 幸福なことはありません。
前向きに、目標をもって生きていけば、私のように「今度何歳になるんだっけ?」なんて、わからなくなることもないですな。
今度こそは、ウェルビーイングネットワークに参加し、いろいろな職種の人と、意見交換をしてみたいと思っています。