お久しぶりです。
前回書いてから期間を置いてしまうと、どうも億劫になりまして。申し訳ない。
先週末に、一日休みをもらいまして、今フランスで開催されているラグビーワールドカップの観戦に行ってきました!
ジャパンにとって、予選のヤマである、強豪イングランド戦を観戦にいってきました。
前から行けたら行きたいと思っていましたが、カレンダーを見ますと、この試合の日は9月17日で、翌日は敬老の日で休みですから連休だ、ということがわかり、これは行かなきゃ、ということになりました。
16日土曜日の診療終了後に旅立ち、香港ーフランクフルトを経由して、南フランスのニースというところを訪れました。
飛行時間は20時間以上、それもツアーでなく私個人で格安チケット(当然エコノミー席)をとって行ったので、辛いし寂しいし、、と思っていました。
でも飛行中は、ふだんの仕事から解放されたためか、ずっと爆睡してましたので、
意外にあっという間に着きました。
着いたのが、現地時間の17日昼過ぎ、試合はその日の夜です。
ニースといえば、世界中の人たちが訪れるリゾートとして知られています。
以前、知り合いの英会話の先生が南フランスの出身で、いいところだから是非訪れてみて、といわれていました。
でも何せ、1泊4日の強硬スケジュールで、観光も何もありません。
ラグビー観戦だけのまさに爆弾ツアーです。
ニースに着いたら、なるべく安いホテルで済まそうと思い、町の中心にあるアパートメントホテルを予約しました。
あとで大失敗だったと気づいたのですが、アパートメントの入口のカギが壊れていて、だれでも簡単に入れるようになっていたのです。
でもさすがに部屋の鍵はちゃんとついていたし、ニースは観光地で治安がいいと聞いていましたので、大丈夫だろうと高をくくっていました。
とりあえずこのアパートメントについてから、荷物を部屋において、この日のために持ってきたジャパンのレプリカTシャツに、イングランドの短パンに着替えました。
そして、ちょっとでも観光しようと部屋をあとにしました。
お土産屋さん覗いたり、ちょっとしたカフェに立ち寄っただけで時間切れ、いざ目的のラグビー競技場へむかったのです。
道が混雑すると思ったので、タクシーはあきらめ、公共交通機関で行くことにしました。
ニースは市電のようなトラムがあちこちに走っていて、それを乗り継いで、競技場最寄りの駅に向かい、徒歩で競技場に入りました。
私のチケットに記された席は、「カテゴリー1」 と書いてあったので、さぞいい席なのだろうと思っていましたが、ぜんぜん違って競技場の端っこの、しかもずっと上の3階席。
これでは近くで観戦できず、ジャパンのラガーマンを見ることもできないので、1階席の後ろの通路で、立って観戦していました。
夢中になって応援していると、係の人がチケットを見せろというので 見せると上の席であることがバレ、上へあがれというのですが、わかったふりして、別の場所に移してまた観戦。
さらに、またしても別の係の人が、上の席に上がれと注意してきたので、今度は全く英語がわからないふりして、また場所を移して観戦、とのらりくらりしながら、最後まで一階の通路で観戦したのです。
結果は・・
テレビを見た方はご存じのとおり、負けてしまいました( ;∀;) 。
でもジャパンは前半よく頑張っていました。
ひょっとしたら、逆転勝ちするのではないかという場面もありました。
でも、最後は力負けでしたね。
試合が終わって、観客が少しづつ帰路にたつと、私が立ってみていた前の席が空いたので、立ち見につかれて座っていました。
そうしたら、ジャパンのTシャツを来ていた私を見て、イングランドのファンやフランスの人と思われる外国人のお客たちが、つぎつぎと 「good job!!」と声かけてきて、握手を求めてくるのです。
疲れて座っていただけなのですが、みなさん、私が落胆していると思ってなぐさめてくれたんですね。
ラグビーファンはどこの国も、試合が終わったら「ノーサイド」なんです。
ジャパンが、よく頑張って善戦したことを、ラグビーファンなら誰しもわかっているんです。
すこし元気が出て、大混雑したトラムに再び乗って、アパートメントに帰ってきたときは、すでに夜11時を回っていました。
長旅と混雑に疲れ切って、すぐベットに寝込んだのですが、深夜に何やら物音が・・
はっと目がさめると、知らない男性が ベットの横に立っていたのです(;’∀’)
きっと悪い夢だろうと、状況を理解できなかったのですが、だんだん意識がはっきりしてきて、男性の姿がはっきりわかると、無意識に手元にあった枕や携帯電話などを投げつけ、日本語で「コラ、出ていけ」 と叫びました。
男性は、慌ててドアから出ていったのです。
なんでこんなことになったのか、理解できなかったのですが、、
先に記したとおりアパートメントの入口の鍵は壊れていて誰でも入れたうえに、部屋の鍵も自動ロックではなく、内側から鍵穴を通してロックしなければならなかったのです。
管理人もいなくて、説明もしてくれなかったので、全く気づきませんでした。
日本は安全ですから、ありえないですし、こんなことになるとは夢にも思いませんでした。
やはり海外で、ホテルをケチっちゃいけませんな。
それにしても、この男、よほど気が弱かったのか、私が叫んだだけで、暴力もなく、パスポートや財布など貴重品もとらずに出て行ったのです。
あとでわかったのですが、クレジットカードが一枚だけ無くなっており、カード会社に連絡したら、1800円分くらいの生活用品に使われたようでしたが、キャンセルして止めてもらいました。
後から、ケガしないでよかったなぁっと、ほっとしました。まさに不幸中の幸いでした。
たった一泊の海外旅行でしたが、不思議な体験が凝縮された旅でした。
やっぱり私は運がいいんだ、と気をよくして帰路についたのでした。