3月は、別れの季節というべきでしょうか。
当院設立以来、よく出入りしていた、ある製薬会社のMRの男性が、このたび3月で退社され、九州のご実家に帰られるそう。
なんでも、奥さんのご実家が製材業を営んでいて、その会社に就職して、全く違う世界に入るそうです。
そうか、ついに木こりになるのか・・
と冗談を言いながら、個人的に送別会をしてあげました。
久しぶりに馴染みの日本酒バーに行き、美味しいお酒をたらふく飲んで、深夜まで語り合ったのは言うまでもありません。
再就職される会社は、林業で有名な日田市の近くにあるのだそうで、将来は明るいですな。
それから、ずっと当院に通っていただいた、在日ブラジル人の家族の方がいらっしゃいます。
お父さん、お母さんが高血圧などで当院に通院してくださり、二人とも全く日本語がわからないので、いつも息子さんが通訳にきてくださっていました。
言葉はわからなくても、いつもそのご夫婦は明るく朗らかで、私に接してくださいました。
息子さんは、当院が設立のころはまだ高校生だったと思いますが、その後日本の大学を出てアメリカに留学したりして、ポルトガル語はもとより、英語も日本語も堪能で、とても優秀な方です。
しかも、両親兄弟など、ファミリーをとても大事にする人でした。
この度、一家全員でブラジルに帰国されるとのことです。
先日、最後にご来院いただきました。
もう会えないときくと、寂しくなります。
最後に3人と握手し、私の知っている数少ないポルトガル語で、「チャウ!(さようなら)」と声をかけたら、満面の笑みで返してくださいました。
別れの季節というと、なんだか暗い気持ちになりますが、同時に新しい人との出会いの季節、でもあります。
皆様の元にも、新たな良い出会いがありますように。