先日、知り合いの日系ブラジル人の方が「ファミリア」という映画のエキストラで出演するというので、観に行ってきました。
しかも当院の近くの保見団地が映画の舞台として出てくる、というのですから、これはもう観るしかない、と思ったのです。
映画の題のごとく、家族をテーマにした映画です。
主役の役所広司さんの家族と、日本に住むブラジル人社会の交流を描いたものです。
平日の夜で、みよし市にある映画館に行って観たものですから、館内はガラガラでした。
ゆっくり観れたからよかったですけどね。
あらすじは観てのお楽しみですが、私の感想を述べますと、、
映画では、遠い国から夢見て日本にやってきたブラジル人の人たちの、悲惨な状況が描かれ、主人公も不幸な目にあってしまうなど、暗ーい雰囲気で話は進んでいきます。
人が暴力を受けるシーンもたくさん出るのですが、私、こう見えても映画で血を見るのがとっても怖いんですよね(-_-;)
もともと、脳神経外科医として手術を行っていて出血には慣れているのですが、映画で見る出血はダメなんです。
この映画、暗い雰囲気だし、観てる客もガラガラですから、途中で帰ろうかと思ったくらいです。
でも、我慢して観ていると、最後はホッとする結末でした。(それ以上は話しません😒)
私の知り合いは、というと、ほんの数秒だけ画面の端っこで踊っているだけの出演でした。
それでも一日がかりで撮り終えた、というんだから、映画作りって大変なんだな、と思いました。
この映画は、なんといっても主役の役所広司さんの演技が際立っていました。
まさに名優で、この映画もこの人のおかげでいい映画に仕上がっているんだな、って思いました。
一つ反論させてもらいますと、
保見団地が舞台ではありますが、私の知っている保見団地のブラジル人の患者さんたちは、みな明るくいい方ばかりで、このような悲惨な状況は想像できません。
映画を観た人に、誤解を招くのではないかと思いました。
あくまでこの映画は、フィクションである、ということで鑑賞せねばなりませんな。
いずれにしても、日本にやってきて苦労されている外国人社会のこと、家族の絆の大切さ、など考えさせられる映画でありました。