大腸カメラの検査をうけてきました。
以前から、この検査を受けようとは思っていました。
と申しますのも、ときどき便秘と下痢を繰り返すことがあり、一度中身を調べてもらおうと思ったのと、母がちょうど私と同じ年のころに大腸がんをわずらっていたからです。
母は90歳のころにも直腸がんが見つかり、手術をうけています。
お陰様で、もうすぐ99才、いまだに存命中ですけど。
しかし大腸検査ってとてもつらい、って聞いていたので、受けよう受けようと思いながらも、戸惑っていたのです。
(私、医者のくせに、自分のことに関しては以外とビビリなんです(;^_^A)
でも先日、ある病院の外科部長先生から、1日入院で麻酔をかけてやってくれる、というお話をいただき、ではやってみようという気になりました。
この病院は、便利なことに祝日も検査をしてくれるのです。
しかも、私は、院長先生も外科部長先生も脳神経外科部長先生も、知り合いですので安心しています。
この日は、朝の九時半から病院に入りました。
たくさんの患者さんで溢れかえっているのでは、と思いきや、意外に病院ロビーはすいていました。
それもそのはず、祝日は検査はやっているけど、外来はやっていなかったのです。
病室は個室が用意され、窓からは公園の眺めがきれいで、とてもおちつきます。
看護婦さんが入ってきて、いよいよ検査の準備。
もともと、昨夜に下剤を服用し、朝から絶食していましたので、お腹は空っぽに近い状態でしたが、さらにモビプレップという下剤で腸を空っぽにしてから、大腸検査を行います。
のみ方を教わって、20分おきにこの下剤と水を大量に服用していきます。
下剤っていうと、お腹がピーピーになって痛くて仕方ない、っていうイメージですが、意外と痛みはなかったのです。でも徐々に便が柔らかくなると、最期はおしりから尿がでているかのように、全くの水の状態になりました。
このことを看護師さんに報告すると、いよいよ検査の始まりです。
点滴をとって、検査室にはいると、消化器内科の先生から説明があって、さらに麻酔科の先生から、「眠くなりまーす。」と声がかかりました。
というところまでは記憶にあるのですが、、、
次に気が付いたらストレッチャーの上で病室に戻るところでした。
え、もうおわったの?? って感じ。
あれだけおしりからカメラを入れるとき痛いんだろうなあ、痔でもあって出血しないだろうか、痛みでのたうち回るのではないか・・
いろいろ心配していたのに、まさに取り越し苦労でした。
ストレッチャーの上で、意識がぼーっとしながらも、「ポリープがあって採りましたから、出血するといけないので、しばらく力むようなことしないように」って言われました。
そうか、じゃあしばらくジムでトレーニングはできないなぁ、と思っていました。
でも病室で休んでいると、外科部長先生が見に来てくれて、力むことはダメっていわれたと話したところ、「だーいじょうぶですよ、ちゃんとクリップして止めてあるから。」と言われました。
私もそうですが、外科の先生は、皆、おおざっぱです。
とにもかくにも、夕方には何の症状もなく、ふらふらも吐き気もなく、帰途についたのでした。食欲もあり、夜もしっかり食べました。
あんなに水みたいなベンだったのに、翌日には普通の便に戻ったんです。腹痛も吐き気もないし。
そして数日後、外科部長先生から連絡がきて、ポリープは一個だけで、良性でした。
めでたし、めでたし。
大腸ファイバー検査、意外と楽ちんな検査でした。
皆さん、迷われている方も、ぜひ一度大腸カメラ受けてみてください。