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院長ブログ

頭痛学会で学んだこと

2021年1月27日

いまさら、ですが、今年もよろしくお願い申し上げます。

 

年頭の一言を書かなくては、と思いながら時間が過ぎてしまいました。

 

ついつい、コロナ感染の話題になってしまいがちですが、昨年頭痛学会を視聴して、あらためて気づかされたことがありましたので、したためてみました。

 

当院での頭痛診療は、どこの頭痛外来も一緒でしょうが、まず一次性頭痛か二次性頭痛かを見極めるため、神経学的所見をとり、頭部MRIかCTを施行します。

 

脳腫瘍や副鼻腔炎や頭蓋内出血など、頭痛が二次性頭痛なら原因に対する治療をします。

そして、手術治療が必要なら、連携施設にご紹介させていただきます。

 

一時性頭痛なら、頭痛分類に従って、頭痛の種類を見極め、ただ単純に痛み止めを処方するのではなく、頭痛に対する予防をしていただくようにしています。

 

頭痛薬ののみすぎは薬物乱用性頭痛を引き起こすので、極力少なくするよう指導していきます。

 

つまり 頭痛はその原因を調べて、悪くならないように予防していただくのが、頭痛診療のあるべき姿と考えております。

 

一次性頭痛で多いのは片頭痛と筋緊張性頭痛ですが、片頭痛の定義は72時間以内に軽快する、ということになっていますので、それ以上長くつづく頭痛は、筋緊張性頭痛と思われがちです。

 

でも、先日の頭痛学会の発表を聴いていますと、筋緊張性頭痛と思われていた症例が、実は慢性片頭痛だった、という症例が意外と多いとのことでした。

 

統計はとっていませんが、当院では、一次性頭痛で来院された患者さんの、半数以上が筋緊張性頭痛と診断されていました。

 

筋弛緩剤を処方すると、たいていの人はよくなったとおっしゃってくださるのですが、なかには、眠くなるだけで全然効果がないという方もいらっしゃいます。

 

さらには、片頭痛に効果があるトリプタン製剤のほうが効いた、という方までいらっしゃいます。

 

そんなとき、あぁ筋緊張性頭痛ではなくて、慢性片頭痛だったんだ、と患者さんに気づかされます。

 

頭痛診療には、問診が重要だということに、あらためて気づかされます。

 

すなわち、頭痛の程度が一定なのか、いったん頭痛がよくなったけどまた痛くなるようなことがあるのか、など経過をよく聞かなければなりません。

 

すなわち症状経過に波があれば、慢性片頭痛の可能性があります。

 

また、ロキソプロフェンなどの頭痛薬で効いたとか、検査でストレートネックや変形性頚椎症が見つかると、肩こりが起きやすいから緊張性頭痛だろう、と思いがちです。

 

でも、よーく患者さんの症状に耳を傾ければ、実は慢性片頭痛かもしれない、今回の頭痛学会でもっとも勉強になったことです。

 

さて、慢性片頭痛の人は頭痛薬をのみすぎて、薬物乱用性頭痛になりがちで、そこから脱却するのは大変です。

 

そこで片頭痛の予防薬の重要性が論じられるわけですが、抗てんかん薬や抗不整脈薬、はたまた抗精神薬が主に使われます。

 

でもこれらは、これらは副作用もあり得るし、抗精神薬のみ続けるとボケるんじゃないかと思われがちで、処方したら患者さんに怒られたこともありました。

 

この頭痛学会では、新しい画期的な片頭痛予防薬の発表が某製薬会社の研究員の方から発表がありました。

 

まだ発売はおろか、厚生労働省の承認もされておりませんが、頭痛患者を診ている医師としては、大いに期待しています。

 

慢性頭痛にお悩みの方々、新しい情報がありましたら、このブログでも発信していきますので、今年も当ブログを、どうぞよろしくお願い申し上げます。