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愛知県豊田市浄水町伊保原173-1

院長ブログ

老犬とお花見

2018年4月2日
みなさん、お気づきとは思いますが、ホームページをリニューアルしました!
年度が変わることもあり、よりわかりやすいご案内ができるように、変えてみました。
心機一転、今後共よろしくお願いします。

そして、わたし自身、去る3月25日に一つ年をとってしまいました。

患者さんからの贈り物、スタッフからの贈り物、ありがとうございました。
今年も、恒例のお酒でした!
酒飲みの印象を一掃できず、残念ですが、贈り物はとても嬉しかったです。

もう、すでに50代も半ば、どころか後半に入っています。

なんだか、○才台後半ていうと、暗くなりませんか?
あと数年でついに□才台だ、なんて思うと焦るというか、辛くなるというか。

むしろ早いところ次の年代に行ってしまって、□台前半になったほうが、新たなスタートをきって、気持ちがリニューアルして明るくなるような気がします。

私の場合、□にはいる数字は60、つまり還暦なんですが、開き直って、早いとこ還暦を迎えてしまったほうが、せいせいするんじゃないかと思っています。


さて、先週初めに桜が咲き始めたと思ったら、あっという間に満開、そして、昨日本日は早くも散り始めましたね。
なにしろ良い天気でしたからね。

毎年当院では外で花見を計画していたのですが、好天にめぐまれたのは一昨年の一回だけでしたので、今年はあきらめて外での花見は計画しませんでした。
そうしたら、お天道さまは、私をあざ笑うかのように、毎日好天!
今年こそ、お花見やればよかった・・・というのもあとの祭り。

美しいお花見をして、美味しいお酒を飲めた人、おめでとうございます。

というわけで、クリニックとしてはできなかったのですが、本日、個人的にお花見をしてきました。

岩倉にある五条川というところに、初めて行ってきました。愛知県に来て20年近くたってるってのに。
ここのしだれ桜は、地元ではとっても有名だったんですね。

さすがにきれいだったっす。


あのうちの老犬を(まだ健在でした)連れ出してね。

老犬の話をまずしておきますと、
3月22日に14歳の誕生日を迎えまして、人間で言えばすっかり超高齢者なのです。
昨年から耳が遠くて、家人が帰ってきても全く気づかず、寝てばかりいて、呼んでも聞こえず反応なし。
でも餌は食うし、近場なら歩けるし、元気にしていたのですが、1月中旬ころ突然目が見えなくなりましてね。

耳も目も機能しなくなって、まるでヘレンケラーの状態でした。

トイレは間違えて違うところにしちゃうし、餌の場所もわからず、うろうろするばかり。
家の家具の角に頭をぶつけるは、庭に出したら側溝にハマるはで、とうとう本格的な介護が必要な状況になってきました。

でも犬って賢いもんで、逆境を跳ね除けたのです。
少し頭を下げて歩いて、頭に何かぶつかる前に、長い眉毛や耳で障害物を感知してよけるのです。
自分の尿の匂いと足の感触とで、トイレのシーツまでたどりつくと、そっとオシッコをする。
餌のまわりに、いつもの絨毯をしいて、そのうえに餌の入った皿を入れておけば、ちゃんと餌までたどりついて、完食する。

その順応さたるは、私も逆境にたった際には、見習うべきだと思いました。

さて、本日のお花見ですが、目が見えなくても雰囲気だけは味わってもらえないかと、この老犬を連れ出したのです。

見知らぬば場所だと、目と耳が効かないから、怖がって歩こうとしないので、昨年も山登りで使った背負子を出してきて、背負って連れ出したのでした。

背負子に老犬を乗せると、大人しく座っていて、何となく満足そうでした。

五条川の辺は、綺麗な桜を見に来た人でいっぱいでして、出店がたくさん出ていて、とても賑わっておりました。
すれ違う人に声をかけられ、「可愛い」と言ってくださるひとが多かったのですが、中には「目が悪いの?」とすぐ気づく人もいました。

見世物みたいで、かえって可哀想になり、そうそうに引き上げました。

でも、老犬は、あたたかい日差しと、美しい桜並木の雰囲気を味わえて、さぞ幸せな気分に浸れたでしょう。
と飼い主は自己満足したのでした。