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愛知県豊田市浄水町伊保原173-1

院長ブログ

健康づくり 講座

2016年10月24日
報告が遅れてしましましたが、15日の土曜日に、浄水自治区区民会館で健康づくり講演会を行ないました。

昨年は、保見地区で講演させていただきましたが、それにつづく講演会です。

地域の健康つくりのために、役立ちたいと、昨年からお話していましたので、ようやくその機会がやってきました。


午後5時から講演開始だったのですが、4時半には会場に入って準備をして、聞きに来てくださった人たちをお出迎えしました。

すると、ふだんクリニックの外来に来てくださっている患者さんがたくさん聞きに来てくださって、嬉しいと同時に緊張が走るのでした。

うまく話ができるかな、わかってもらえるかな、退屈で途中で寝てしまうんじゃないかなど、思いがめぐると、緊張で顔からびっしょり汗がでてくるのでした。


演題は、「脳の老化現象と脳卒中 その予防について」でした。

自治会のかたに、その演題をいただいたときは、正直言って、何を話そうか とまどいました。

今まで専門としていた、脳卒中については話すことがたくさんあるのですが、老化現象とは、すなわち認知症についての話をすればいいのか・・

私は、脳卒中専門医ではあっても認知症専門医ではないので、どのようなことを話せばいいのか、迷いました。

なにしろ、認知症にならないためとか、アンチエイジングについての話題は、テレビやインターネットでいろんな情報がとびかっていますよね。
そのことに関する食品もいっぱい出ていますし。

メディアで伝えられていることを話しても、正論・異論がいろいろありますから、私のような知識が中途半端な輩が話をしても、むしろ聞きにきた皆さんのほうが、よく知っているかもしれません。

よって、患者さんが外来に来て一番心配に思っていることについて、それに答えるような話をしようと思いました。


皆さん認知症になったと感じる訴えは、ほとんどが「最近物忘れがひどくなった」ということだと思います。

特にものを出してきて、家のどこかに置いたのに忘れてしまった、人に会ってその人のプロフィールはわかるのに、名前が出てこない・・など

私でもよくあることですので、患者さん目線で、単なる物忘れと認知症とは違うということを強調しました。

単なる物忘れにとどめておいて、認知症に移行しないように、日常生活はこんなことをしましょう、など。

日常生活のことと言っても、ありふれたことしかお話できなかったような気がしますが、自分でも実践していることを中心に話しました。

家のなかでごろごろしてないで、とにかく何かを始めましょう、
そのために、見切り発車をしましょう。
やってみたいことを、やろうかどうしようか迷う前に、グッズを先に購入してしまいましょう、
そうすれば、放ったらかしにしては、もったいないからやる気になるのでは・・

たとえばパソコンを始めるなら、まずパソコンを買ってしまうとか、テニス始めるならシューズやラケットを買ってしまうとか。

私の場合は、高所恐怖症なのにあえてハイキングを始めようときめたので、少々値段が高くても、自分にあった登山靴やヤッケなどを先に揃えてしまったので、ハイキング始めざるをえない状況を作り、その結果なんとか続いているのです。

とにかく前向きになんでも挑戦すること、それには仲間をたくさん作ること、インターネットと会話するより生身の人と会話してコミュニケーションとりましょうとか、
そんな一般的な話でも、皆さんには受け入れてもらえるんじゃないかと思って、講演をすすめました。


このことは結局脳卒中の予防や、脳卒中になって後遺症が残ってしまった人のその後の生活にもつながるのです。


治療など難しいことを話して、退屈してもいけないから、45分くらいで早めにきりあげました。
しっかり、1月にMRI導入しますの宣伝もさせてもらって(^_^;


そんな常識的なことは誰でも知ってるわ・・と思われないか心配でしたが、講演終了後は結構皆さん質問してくださったので、なんとか興味をもって聞いていただけたのかな、と思っております。

このような機会を作っていただいた、自治会の皆様ありがとうございました。

これからも地域医療に貢献できますよう、がんばりますので、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。