先週の水曜日の防災訓練では、あつかったのに、急に冷え込んできましたね。
皆さま 体調崩しませんように。
先週土曜日は、医師会の行事で、毎年行われてる「観月会」でした。
昨年までの観月会は、大道芸や落語、ものまねなど、一般受けする舞台でしたが、今回はなんと狂言の鑑賞会でした。なんと高尚な会なんでしょう。
狂言ていうと、大昔の言葉で何言ってるかわからなくて、とっつきにくそうですよね。
こちらも遠の昔の話ですが、高校生のとき学校の行事で、狂言を見学に行ったことがあります。でも、全然記憶がないんです。
きっと、何がなんだかわからなくて、ずっと寝てたんだと思います(^_^;)
伝統芸能にふれることができるなんて、あまり機会のないことですので、今回は寝ないで最後まで観ると誓いました。
それでも、何が何だかわからずに、鑑賞した気になって終わるんじゃないかと、半ば覚悟してました。
はじめに、今回の座長みたいな人が羽織袴姿で登場し、狂言とはなにか、から始まって、わかりやすく解説してくださいました。
私、恥ずかしながら初めて知ったのですが、狂言とは室町時代に作られた喜劇だったんですね。
そんな、何百年も代々伝えられてきた芸能を、目の当たりにすることができるなんて、本当に素晴らしいことです。
これは寝ている場合ではありません。
さらに、その座長は、今回の演目の話のあらすじや、見どころを全部解説してくれました。
なんだ、見る前からあらすじが分かってしまったら、面白くないじゃん と思ったのですが・・
そのかたが舞台の袖から消えますと、さっそく狂言の舞台がはじまります。
1題目は、「雷」という演題で、中学生と高校生の狂言師が演じる薬師(医者)のはなし。
最初は、子供が演じるんじゃ、どうせ学校の文化祭の劇みたいなもんだろうと思っていましたが、二人とも若いのに素晴らしい芸達者で、話す言葉は昔の言葉でわかりにくかったのですが、最初に解説であらすじを聞いていたので、よくわかりました。
見どころは、雲から落ちて腰を痛めた雷様の腰に、薬師が針を打って治療するシーンです。
大げさで、とても面白く、笑いをさそっていました。
次の2題目は、まさにベテランの域に達した役者さんによる「木六駄」でした。
奉公人が、主人の命令で、大雪の中を何頭もの牛を引っ張って、都会に住んでいる主人の親戚のところにお遣いに行くはなし。
途中寒さに耐えかねて、お土産のお酒をついつい飲み干してしまいます。
舞台には、牛は登場しませんが、あたかも牛をたくさん連れて行くように演じるところや、道中の茶屋でお酒を飲んでしまい酔っ払っていくシーンは、まさに伝統芸能だと感じました。
この話も言葉は難解でしたが、あらすじを聞いていたから、よくわかりました。
映画やドラマは、あらすじを聞いてしまったらつまらいものかもしれませんが、今回の狂言に限っては、あらすじを聞いておいてよかったです。
聞いてなかったら、何がなんだかわからずじまいで、高校時代のように、いつの間にかねていたんじゃないかと思います。
ほんと、最後まで伝統芸能を楽しめてよかったです。
そのあとは、当院スタッフも参加しての、お決まりの懇親会。
そこで、飲み仲間のY先生や、外科医会会長のビン先生、元ラグビー選手の某病院外科部長H先生、などなど、大勢の親しい先生方とお会いし、またしても美味しいお酒を呑ませていただきました。
例によって酔っ払いとなり、家路に着いたのです。
特筆すべきは、なんと無事にスムーズに、電車を乗り過ごすことなく、帰宅したのでした。当たり前のことですけど。
楽しい観月会を企画してくださった、担当理事の I 先生に感謝いたします。
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