過ごしやすい季節になってまいりまして、大型連休を迎えましたが、皆さまいかがお過ごしでしたでしょうか、どこかにお出かけなさったでしょうか。
私は、今回の連休も、ある国に行こうと計画しておりました。
というのは、以前から野生のオランウータンに会いたくて、ボルネオ島に行けば会えるというので、綿密に計画していたのです。
有名な動物学者、デヴィッド・アッテンボロー博士によりますと、森林の伐採により、最近60年で2/3のオランウータンが死滅したとのことですから、貴重な動物なんですね。
傷ついたオランウータンを、保護している施設がボルネオ島にあり、多数のオランウータンを観察できるというので、楽しみにしていまして、この連休明けのブログには、私とオランウータンとの記念撮影が載るはずでした。
ところが、ちょっとしたヘマをしまして、なんと旅行に行けなかったのです。
5月2日の午後のことでした。
颯爽と中部国際空港に出かけ、さあチェックインと思ったのに、機械にパスポートを通しても、チェックインができません。
いつもだったら、パスポートをかざしただけですぐ発券できるのに・・
あたかも周りは連休期間で大勢のお客さん。
機械の前でマゴマゴしていると、何やってんだという目で見られてしまいます。
スタッフの方を探して、何とかお願いしてみますと、、、
なんと、航空券の代理店に、姓と名を逆に入力して申し込んでしまったことが、判明しました。
スタッフの方が、代理店に言って直してもらってください、というので、旅行代理店に電話してみますと、10分以上またされて電話に出た方が言うには、名前の訂正には2日かかるというのです。
そ、そんなぁ・・
そこで再び航空会社のスタッフに掛け合ってみたのですが、航空券を一度キャンセルしてインターネットで買い直せ、というのです。
インターネットを開いてみましたが、そこは連休中ということもあってか、全然席は空いていません。
そうこうしているうちに、1時間以上がすぎて、チェックイン時間になってしまいまして、旅行をあきらめざるを得なくなってしまいました。
茫然自失、この日は夜中まで、ああすればよかったとか、こうすれば何とかなったんじゃないかとか、後悔していましたが、最後はきっと神様が、このまま旅行に言ったら、不幸なことが起こるからやめときなさい、って言ってたんだな、といい様に解釈して、諦めたのでした。
航空券とホテルのキャンセル料はとられましたが、お金より時間を返してほしい、連休中、非日常に浸れるチャンスだったのに・・
でも、あとのまつりですから、さて、このぽっかり空いた連休をどうするか、、
翌朝起きてから、ふと、「そうだ父母の墓参りをしよう」、という気になったのです。
きっと旅行のことも、神様か亡き両親が、行くなと言ったに決まってますから、お礼も兼ねて、墓参りをしなくては。
でもうちのお墓参りは、はっきり言って大変なんです、何しろ遠いもんで。
およそ一年以上、お墓に行ってなかったのです。
東京にあるのですが、皆さん東京というと当然都会で便利なところを想像するかと思います。
でも、あきる野市といって、東京にもこんな山奥の田舎があるのか、って思うほどの田舎で不便なところにあるのですよね。
大事な両親がねむっているとはいえ、どうしても足が遠のいちゃいます。
いつもは車で行っていたのですが、渋滞が大嫌いな私は、一人で長距離運転も好きではないですし、電車で行くことにしました。
浄水駅から名鉄線に乗って、地下鉄に入って御器所で乗り換えて、名古屋に行って、そこから新幹線で新横浜、そこから横浜線に乗って八王子、さらに八高線で拝島ってとこに行って、最後は五日市線で武蔵増戸ってとこまで行って、そこから徒歩です。
ね、気が遠くなるでしょ。
10時15分に家を出て、武蔵増戸についたのは14時15分、ジャスト4時間でした。
でも、久しぶりの、のんびり一人旅って感じで、いろんな発見がありました。
新幹線は3分ほど遅れて到着し、窓側の席に座れました。
新幹線の車窓から、外の景色を見ていますと、子供のころ、靴脱いで車窓にむかって座り、外の景色を眺めていたことを思いだします。
ぼーっと景色を眺めていますと、まだ愛知県内にいるのに、一瞬海が見えたのです。
どうも蒲郡あたりらしい、愛知県内を通る間にも海が見えるのですね。
そして、うとうとしてると、目が覚めたら今度は熱海できれいな海が見えて、反対側には富士山のふもと(天気悪くててっぺんまでは見えませんでしたが)が見えます。
そうこうしていると、3分遅れていたはずなのに、遅れを取り戻して新横浜に定刻どおりに到着。
さすが、日本の新幹線はすごい。
それに比べて、ヨーロッパの新幹線は、定刻なんて無視したように、到着時間は無茶苦茶だったなぁって思いました。
新横浜からの横浜線は都会の電車っぽく混んでいましたが、八王子から乗った八高線は急に人が少なくなり、なんと電車に乗ろうとしたら、ドアが開かないんです。
空いてるドアもあるのに、変だなぁと開かずのドアの前で立ち止まっていると。。。
別のお客さんが、ドアの横のぼたんをおしたら、なんと開くじゃありませんか!
しらなかったなぁ・・
八高線に乗って空いていた席に座ると、真向いの8席には、ずらりとならんで座った高校生。
おそろいの上下のジャージに、名前まで刺繍がしてあって、いかにも私立高校の運動部って感じです。
そして8人全員がスマートフォンを片手に持って、一言も話せず、夢中でメールかゲームか何かしています。
僕らのころは、友達たちと一緒に電車に座ると、友だちとのおしゃべりに夢中になったものですが、時代はかわったものですなぁ。
やっと武蔵増戸駅にたどりついて、外にでますと、辺りはお店が数件あるだけで、人通りはほとんどありません。周りは一面の小高い山々です。
5分ほど歩くとホームセンターがあるので、ここでお花を買いました。
子供のころ、母の日に一輪のカーネーションを買ってきたら、とても喜んでくれたのを思い出し、カーネーションの入った花束を買いました。
その店から歩いて15分、民家もほとんどなくなった山の麓に、目指すお墓があります。
珍しいカトリック墓地で、一応カトリック信者ないしその家族、関係者等が入れる墓地です。
坂を上っていきますと、途中にカトリック教会がありその向こうに事務所がありまして、そこでバケツや雑巾、掃除道具などを貸してくれます。
いつもは自家用車で来るので、面倒くさいと感じませんが、ただでさえ花束や荷物があるのに、これらを持ってお墓まであがるのは結構大変です。

事務所からさらに坂をあがって10分くらい、駅からは合計30分以上歩いて、ようやく楠瀬家の墓にたどりつきました。
上がってくるのは苦労したけど、お墓の場所は静かで山からの見晴らしがとってもよいところです。
きっと両親も安らかに眠っていることでしょう。
誰しもがそうでしょうけど、ここへ来たら両親に会えたような気がします。
また両親も、旅行をやめてよく会いに来てくれたね、と語り掛けてくれたようです。
お墓に水をかけてよく拭いて、お花もそえて、いつもミサで唱えているお祈りをして、お墓をあとにしました。
途中、いくつもの「熊出没注意」の看板が掲げてあったので、熊さんに会いませんようにと祈りながら、無事下山しました。
帰りは、線路沿いの小道を歩いてきました。
この五日市線というローカル線、なんと単線なんです。
東京都内にも単線の鉄道があったなんて、これまた驚きでした。
海外旅行には行けませんでしたが、こうして連休初日は、お墓参りをして、有意義に過ごせました。
まとめますと、
失敗したら次に早く気持ちを切り替えること。
時間があまったら、普段やりたくてもできなかったことをすること。(このブログ書きも、その一つです。)
すると、新たな、思わぬ発見が見つかることもある。
てな事を学びました。









