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院長ブログ

中学校の保健委員会

2024年7月17日

蒸し暑い毎日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

水分を十分にとって、日中は涼しくしいところにいて体操でもして、おいしいもの食べて、乗り切りましょう。

 

 

先日、小生が学校医をしている中学校の「学校保健委員会」に参加してまいりました。

 

毎年やっている行事で、養護教諭の先生が企画され、校長・教頭・教務主任の先生にPTAの代表の方々、学校医・学校薬剤師の先生などが参加し、保健委員の生徒さんの発表を聞き、意見交換をします。

 

まず、養護教諭の先生から、昨年度の保健室を利用した生徒さんのお話がありました。

 

なんと、保健室を利用した生徒のうち、圧倒的に多い症状は「頭痛」でした。

 

「腹痛」や「ケガ」を圧倒して、堂々の1位。

 

特に多かった月は5月だったそうで、いわゆる「5月病」ってことかもしれませんな。

 

続いて、保健委員会の生徒さんの発表は、「生徒の生活習慣について」

特に、睡眠時間と、タブレットやスマーフォンといったいわゆるデバイスとの関係について のご発表でした。

 

全校生徒へのアンケート調査を踏まえて、よくまとめられていました。

 

その発表によりますと・・

 

寝る時間は、23時以降と答えた人が多く、深夜1時以降に寝ると答えた人までいました。

 

でも、生徒さんたちの本音は、22時頃には寝たいと考えているようです。

 

もっと寝る時間がほしいのに、十分な睡眠時間がとれない、その理由はやはりスマートフォンやタブレット、ゲームといったデバイスに関係があるようです。

 

学校の宿題もタブレットを使うことがあるそうですが、それにしても、帰宅してから寝るまでに3時間以上デバイスを見ている、と答えた生徒さんが圧倒的に多かったそうです。

 

このような発表を聞いたうえで、私も感想というか、以下のような意見を述べさせていただきました。

 

睡眠時間や睡眠の深さは、頭痛と密接な関係があることが、頭痛学会でも提唱されています。

すなわち、睡眠不足や深い睡眠がとれていないと、頭痛が発症しやすいのです。

 

特にスマホやタブレットなどのデバイスを長い時間やっていると、ブルーライトの光の影響で脳が覚醒し、深い眠りにつけないと言われています。

 

寝る1-2時間前には、スマホやタブレットなどはやめて、本を読んだり音楽を聴いて眠くなったら寝る、というのが理想かと思います。

 

そうすれば、保健室利用の最大の原因である、頭痛の生徒さんは減るのではないのでしょうか。

 

とまあ、月並みな話ですけどね、

なかなか実行できそうで、できないのが現実かもしれませんが、PTAの親御さんたちにも、協力していただきますよう、お願いいたしました。

 

頭痛専門医である小生としては、今回の養護教諭の先生と保健委員の生徒さんのご発表を、とても興味をもって、聞かせていただきました。

 

ありがとうございました。