かなりの間、ご無沙汰しまして、申し訳ない。
しばらくブログを書かないうちに、すっかり暑くなりましたな。
蒸し暑さが大の苦手な私は、動きも頭も働きが悪くなるんです。ご容赦ください。
皆さまも、熱中症には充分注意して、水分とって、涼しい場所でお過ごしください。
私どもの頭痛外来には、最近、片頭痛や筋緊張性頭痛なのか、熱中症に伴う頭痛なのか、わけがわかなくなっている患者さんが、押し寄せてきています。
頭痛治療は、ただ頭痛薬を服用して、その場限りで症状を和らげるのではなく、原因を突き止めて頭痛を予防することが肝心であります。
是非、またご相談いただければ幸いです。
ところで、先月から「睡眠時無呼吸簡易検査」なるものを始めました。
もうすでに、耳鼻咽喉科や呼吸器科のクリニックでは検査しているところも多い、と聞きますが、脳卒中を見ている科とは、あまり結びつかないのかもしれません。
日中、眠たくてしかたがない、ぼーっとして仕事がはかどらないという方、高血圧や肥満に悩んでいる方、、
ひょっとしたら、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
最近発行された、「脳卒中ガイドライン・改訂2025」によれば
睡眠時無呼吸症候群は脳梗塞の合併頻度が高い。 睡眠時無呼吸症候 群は脳卒中発症リスクを 2.24 倍高め、特に男性で 発症リスクを高めた。
という記事がかかれています。
当院にも、高血圧や肥満や、脳卒中後遺症に悩まれている方が、大勢います。
睡眠時無呼吸症候群も検査して、脳卒中発症予防のために一役買えたら、という思いはありましたが、睡眠時無呼吸簡易検査を自宅でやろう、なんて大変だと思っていました。
最近、業者の人がたまたま宣伝にきたので、私が試しにやってみよう、ということになったのです。
私は、やや肥満ぎみながらも、高血圧ではなかったのですが、夜中に自分のイビキで目が覚める、なんてことがあったので、自分の睡眠はどうなっているのか、興味がありました。
でも、そんな機械を身体にとりつけていたら、気になって寝られないんじゃないか、とか、寝がえりうったら外れてしまってうまく測定できないんじゃないか、なんて不安もありました。
機械は意外に軽くてコンパクト、この機械を腕にまきつけて、指からは酸素濃度(SpO2)を測定、鼻にカニューレという管を充てるのですが、以外にとりつけは簡単でした。
しかも、機械はとても軽いので、気にならずによく寝られました。
翌朝になって、外れてやしないかと見てみると・・
以外に、ちゃんと装着されたままでした。(こうみえて、寝相はいいんですね・・)
そしてクリニックに持ち帰り、コンピューター解析してみると・・
睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計回数である、無呼吸低呼吸指数(AHI)が問題なのですが、なんと、たったの4でした。
これは、睡眠時無呼吸症候群の軽傷にも値しなかったのです。
このAHIが40以上であったら、大変です、すぐ治療が必要!
ということになります。
普段イビキをかいていると思っていたのに、以外にも大したことなかったので、ほっとしました。
この検査以外に簡単、お手軽です。
昼間にちょっとぼーっとするなぁと思われる方、高血圧や肥満の方、是非一度お試しください。