先日、とある方に誘われて、高血圧・心不全の講演を聞きに、東京まで行ってまいりました。
私は循環器の専門ではないのですが、一般内科医師として知識を深められたらと思って、この機会に講演会に参加したのです。
3演題あったのですが、最初に講演された先生が、開業医の先生で、日常の臨床に即したお話だったので、とても興味を持って拝聴してきました。
高血圧の目標は
75歳未満の方は診察時血圧130/80mmHg以下 家庭血圧125/75mmHg以下
70歳以上の方は診察時血圧140/90mmHg以下 家庭血圧135/85mmHg以下
であります。
診察時は、いわゆる白衣高血圧で緊張して上がる人もいるから、家庭血圧より5㎜Hg 高めに設定しているのでしょう。
また高齢者はあまり血圧を下げすぎても、脳血流が下がってしまうなど、かえって支障をきたす場合もあるから、少し高めの設定なのでしょう。
特に血圧は、診察時血圧より家庭血圧のほうが重要視されますので、家庭での血圧を記録した血圧手帳を、朝一回でもいいから書いてきてもらうことが重要です。
という一般的な話から、
寝ているときは、血圧は低すぎてもていい、という話。
血圧がさがると、脳血流は下がるから、ぼーっとして眠くなって、かえっていい睡眠がとれる。
さらに、血圧が低ければナトリウム利尿が減るから、夜間頻尿で夜中に起きてしまうことなく、ゆっくり寝られる、そしてさらに昼間の血圧もさがる。
これにはなるほど、と思いましたね。
よく患者さんから、「朝は少し高めでも、夜寝る前はすごく下がってしまうんです、大丈夫でしょうか?」と聞かれることがあります。
この講演を聞けば、夜は下がっていいんだ、ということがなんとなく納得できました。
たとえ、血圧低めで、ふらついたり立ち眩みのようなことがあっても、そのまま寝てしまえばいいんですね。
おしっこも近くならないしね。
また、高血圧がつづくと心筋が引っ張られて 大動脈弁閉鎖不全になる。
大動脈がうまく閉まらなくなると、血液が心臓に逆流してしまうから心不全になってしまう、ということです。
つまり心臓に負担がかかって、心臓が参ってしまいます。
適切な高血圧を保つこと、これって、健康に生きていくのに重要なんですね、って今更ですが改めて思いました。
高血圧は動脈硬化を引き起こし、脳卒中や脳萎縮、ひいては認知症の発症にも関係してきます。
あらためて正常血圧を保つことの重要性を感じ、これからの診療に生かしていこうと思いました。
ということで、日曜日の午前中はお勉強したのですが、午後は、秩父宮ラグビー場を訪れて、トヨタヴェルブリッツの試合観戦に行って参りました。
結果は、残念なことに燦々たる敗戦でした。
姫野選手が欠場して、チームに纏まりがなく、ミスばかりが目立ちました。
まさに ”喝!!” です。
救いは、
私の推しメンである高橋汰地選手が3トライしたこと。
試合後の帰りに、秩父宮ラグビー場の目の前にあるわが母校の「都立青山高校」の前に立ち、記念撮影したこと。
高校の中には入れませんでしたが、高校時代を懐かしんで、帰途についたのでした。