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院長ブログ

「物忘れ、認知症予防外来」 「ご家族の認知症相談外来」

2020年1月27日

 私は現在、認知症予防学会にて、認知症予防について勉強中です。近日中に、認知症予防専門医を目指しております。この度、上記のような外来を、お昼休みの時間に、設けることになりました。

 

 

「物忘れ、認知症予防外来」 「ご家族の認知症相談外来」

 最近、このような症状はありませんか?

 

人や物の名前が出てこなくなった。

さっき、頼まれたことを、忘れてしまった。

出かける時に、物を持っていくのを忘れてしまったり、どこかに置いてきてしまった。

家の中で、物をどこに置いたかわからなくなった。

仕事のやり方や、おかずの作り方がわからなくなった。

人の話を集中して聞けない、仕事を集中してできない。

思ったように話ができない。言葉が理解できない。

 

また、ご家族にこのような症状の方はいませんか?

さっき頼んだことをもう忘れてしまっている。

今日が何の日かわからない。

操作を間違えて、自動車事故を起こしてしまった。

一人で勝手にでかけて帰ってこない、

言っていることがトンチンカンでわからない、

ふさぎ込んでることが多い。仕事や趣味を、やる気がなくなった。

怒りっぽく、いらいらするようになった。

 

私の外来では、ときどき認知症の始まりではないか、と心配して外来に来られる患者さんがいらっしゃいます。でも一般の患者さんが増えてきて、忙しくなってきますと、ゆっくりお話を聞いて、診察をすることができませんでした。

 

 そこで、当院では昼休みの時間を利用して、一人15分から20分程度の問診・診察と、その後にちょっとしたテスト(スクリーニングテスト)を行い、認知症を引き起こす原因となる項目の採血を行います。

尚、初診では基本的に画像診断は行いません。次回に行うMRI(CT)や、診察の予約を行って、帰宅して頂きます。

 

再診では、脳のMRI(CT)を行い、脳腫瘍や脳血管障害、水頭症等の疾患がないか診断し、またMRIのVSLADで脳の萎縮度を測定、超音波エコーで動脈硬化の有無を調べます。血液検査結果もふまえ、認知症か、軽度認知障害(MCI)か、正常かの診断を行います。

 

MCIと診断した患者さんに

 MCIから認知症への進展を防ぐには、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の管理と、適度な運動が重要です。認知症への進行予防を目的として、むやみに認知症の薬を使うべきでない、とされています。

よって、当院では生活習慣病の指導と、リハビリテーション室で認知症予防体操など運動療法の指導を行います。

 

認知症と診断された患者さんに

症状に応じた投薬を処方します。その後の再診時に、患者さんの診察、ならびにご家族にご様子をお聞きし、薬の投薬・変更や、今後の生活指導についてお話させて頂きます。お時間があれば、認知症が進行しないよう、予防体操を受けて頂きます。

 

以上まとめまして

1日目 問診・診察 スクリーニングテスト 採血(一般・甲状腺・ビタミンB12・葉酸など)

二日目 MRI(VSLAD) 頸動脈エコー 結果説明

場合によって、投薬や認知症予防体操

 

「ご家族の認知症相談外来」について

「物忘れ、認知症予防外来」は、患者さん本人が来院して頂かなければなりませんが、患者さんがクリニックに来たがらない、ご家族だけで相談したい、という場合もあるかと思います。

「ご家族の認知症相談外来」では、認知症の患者さんの悩みを抱えていらっしゃるご家族の相談に乗らせて頂きます。患者さんにどう接したらいいか、対処法はあるか、少しでも認知症が進行しないようにするには家族として何ができるのか、など、できる限り相談にのらせて頂きます。

 

 

日時:原則として火曜日・木曜日の14時から15時(都合により休診になることがあります)。

完全予約制です。事前にお電話でのご予約をお願い致します。

なお、準備が出来次第、始めたいと思います。また、お知らせしますのでよろしくお願いします。