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院長ブログ

内科学会セルフトレーニング問題集について

2017年9月25日
9月は、内科学会からでている今年度分のセルフ・トレーニング問題集をとりよせ、ちょくちょく勉強していました。

50問の問題に答え、9月中に学会に答えを返信し、6割、すなわち30問以上正解ならば合格です。

たとえおちても、認定内科医師の資格を剥奪されるわけではないので、気楽です。クレジットの点数が獲得できないというだけです。
たかが2,000円されど2,000円です。


どの学会も一定の年数に一定のクレジットの点数をとらなければ、資格を剥奪されてしまうのですが、学会に参加したり、学会発表や研究論文の執筆をすれば、クレジットがもらえます。

どれもやりたくない人が、この問題集を解いて、クレジット点数を稼ぐのです。

でも、私の場合、開業医でなかなか論文や学会発表の機会がないし、遠方の学会場にいくのも面倒だし。
あえて問題集を解いてクレジットを稼ぐほうが、自分の勉強にもなって一石二鳥だと考えたのです。

というわけで、開業してからは毎年問題集をやっています。


数年前に買い揃えた「病気がみえる」シリーズや「イヤーノート」を読み直して、さらには「ウィキペディア」も駆使して、問題に挑戦しました。

それでもわからなければ、自分の経験と勘で(あまり頼りになりませんが)、とりあえず問題をすべて終えました。
果たして6割合っていますでしょうか・・答えは年末までに、とのことです。


今回の問題50問のうち自分で勉強になったことをあげますと・・


糖尿病の治療中 急速に血糖をコントロールしてしまうと、かえって足腰の痛み・しびれがでてしまうことがあります。
これが「治療後有痛性神経障害」と言うんだそうで、まだ発生機序はわかってないそうです。

HbA1cが10%以上あるような、ひどい糖尿病がみつかって、薬を処方したら、それがよく効いて、6~7%くらい改善して、ああよかったよかったと思っていると、このような合併症につながることもあるので、糖尿病は慎重に治療しましょう、ということです。


その他にも、りんごのアレルギーの問題では、加熱処理した食品でもアレルギー症状を起こす、○か×か?

答えは×らしいです。恥ずかしながら知りませんでした。
果実のアレルギーがある人には、煮れば大丈夫、すなわち生のりんごはダメでも、アップルパイなら食べられる、ということです。


大腸がんのリスクを低下させるのは次のどれか? 肉 肥満 飲酒 運動

はい、飲酒!
と言いたいところですが、答えは運動。まあ当然といえば当然ですね。


他にも問題の範囲は多岐にわたっています。考えた先生方に敬意を表しました。

これからは、このような問題もサッと解けるように、さらにさらに勉強して、日常の診療に活かそうと決意したのでした。
と、そんな思いはいつまでも続かないので、もっと問題作って欲しいなって、思いました。