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院長ブログ

クリスマスイブ

2016年12月28日
寒さも深まり、年末も押し迫ってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今年のクリスマスイブは、初めての教会でミサに参加させていただきました。


私は、一応クリスチャンで、ちゃんとクリスチャンネームもあるのですが、いわゆる幼児洗礼でして、物心つかないうちに無理やり洗礼をうけてクリスチャンにさせられた、いやカトリック信者の仲間入りをさせていただいたのです。

大人になってから、カトリックを勉強して自分の意思でクリスチャンになられた方は、とても信心深い真面目な方が多いと思いますが、幼児洗礼の私はなんとなく、信者になったという感が強く、とても信心深い信者とはいえません。

それでもクリスマスと復活祭だけは、なんとかミサに行かなくちゃという気持ちになります。


このクリスマスイブは、岐阜県多治見の教会に行ってまいりました。

例年は高蔵寺にある教会に参加していましたが、なんとなくアットホームすぎて、たまにミサに行くと何となく打ち解けないのです。(高蔵寺の皆さま、ごめんなさい)

その点、多治見の協会は参加人数がとても、多くて、盛大で、新参者の私でも、皆さんにまぎれて仲間にはいれそうな気がしました。

大勢の人がひしめき合っていましたが、それでいて、皆さん気軽にお声をかけてくださって、すんなりお仲間に入れたという感じがします。


夜7時半に教会に到着すると、きれいにイルミネーションをほどこした、玄関からお御堂に入室します。
すでに大勢の信者やその他の人も大勢の参加者が、神父様の入場を待っていました。

先に入場された方々は、用意された椅子に座っていましたが、すでに満席でした。


まず、聖水を探して、「父と子と精霊との皆によりて、アーメン」と十字をきり、お御堂に入場しました。

私が入ってきたときは、ミサの開催時間ぎりぎりでしたので、用意されたスリッパはすでに品切れのようでしたので、私は仕方なく冷たい板敷の床に靴下姿で立っていました。

しまった、早めに来るのは三文の徳っていつも自分に言い聞かせていたのに、私としたことが・・

でも、他にも私のようにスリッパもはけず、椅子もなく立っている人は大勢いました。


7時半きっかりに、大勢のミサ護隊をしたがえて、神父様が入場されました。周囲の信者や参加者はしめやかに賛美歌を歌います。

恒例の順番に従って、ミサはすすめられ、福音書が朗読され、その内容に関して神父様からの説教(例え話にトランプさんやロシアの話がでて、ちょっと政治がかった話でしたが・・)と、プログラムがすすみ、ところどころクリスマスらしい賛美歌が流れ・・

ミサの途中、教会のお手伝いをされてる親切なボランティアの人たちが、どこからかスリッパをもって来てくださって、私たち直の靴下組に配ってくださいました。とてもありがたかったです。


最後に、神様のからだである、パンをいただく儀式。パンといっても口の中で溶ける、味のない薄っぺらい小麦を固めたものですが、これを神父様からじきじきに、「神様のからだ」とさしだされると、はぁっとなって、ありがたい気持ちになっていただくのです、

信者は、神様のからだを頂きますと、心がみたされ、同時に今までの罪を反省し、神に許しを乞い、そして新たに幸せな気持ちに戻るのです。

信者がもっとも正直者になれる瞬間なのです。と私は解釈しています。


ミサがおわると、会ったこともない参加者が口々に声をかけ、しらないひとたちと仲良しになれ、平和な気持ちになれます。

これもみな、イエズス・キリスト様のおかげなのでしょう。

そしてすべてが終わると、お御堂の前では暖かいスープやココアなどが、参加者に振舞われました。

心なしか、不思議に身も心も温まり、平和な気持ちで家路につきました。

尚、教会は神様のやどるところで神聖な場所ですから、今回は写真は控えました。

みなさんも信者でないかたも、クリスマスイブには是非教会のミサに参加してみてください。
1時間たらずで、とても幸せな平和な心にみたされること、うけあいです。