坂井君は、将来医師になりたいとのことです。
その将来の夢への参考になったかどうかはわかりませんが、当院を職場体験に選んでくれたことは、光栄です。
私自身、最初は、彼に何をしてもらったらいいか、かなり迷いました。
医療従事者でも、医学生でもないから、医療行為をさせるわけにいかないし、かといって何もしないで見ていろってのも、せっかく来てもらったのに、来てくれた意味がないのではないかと思うし。
また、患者さんが、診療を他人にみられることを嫌がるんじゃないかということも、心配でした。
大人の考えから言うと、個人情報がもれたらまずいし。本人はあまりそんなこと考えてないでしょうけどね。
でも、患者さんは、僕の心配をよそに、いい人ばかりでした。
患者さんが診察室に入っていただいたあと、「中学生が職場体験で来ていますので、よろしく」と伝えるとほとんどの人が嫌な顔せずに、ニコニコしていました。
「そう、えらいね、頑張ってね」とか、「うちの子供もやってたから、わかりますよ」とか声かけてくれて、皆さん、優しい人たちで、よかったです。
坂井君も、大変真面目なお子さんで、さすが医師を目指すだけあって、しきりに何やらメモをとって、私たちの仕事を観察していました。
それでも見学だけじゃあつまらないだろうと考えて、最後の日に、当院のナースに血圧測定を指導させて、私の血圧を測定してもらいました。
さらに患者さんの呼びだしと、レントゲン室への案内もしてもらいました。
そうしたら、1時間くらいして、何やら右の頭をおさえて、元気がなくなったので、「どうした?」 と尋ねると、「頭がちょっと痛いんです」 と。
慣れないことして、緊張でもしたんでしょうか?
何をやっても真面目で純粋な坂井君でした。
途中、中学校の先生もいらっしゃって、挨拶がてら、坂井君の様子をみにいらっしゃたようでした。
その先生から感謝状のような、賞状をいただき、大変光栄に思いました。
最後に記念撮影。
さて、坂井くんにとって充実した三日間でしたでしょうか?
夢に向かって、頑張ってください。
うう、散らかってる・・・