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院長ブログ

健康講座の話

2017年6月1日
先日の健康よろずセミナー講座の話です。

東海学園大学の先生からいただいたお題は、「頭痛・めまい・しびれの原因と治療について」 でした。

この話題って、患者さんにとっては、興味のあることだと思います。

でも、話をするほうにとっては、どう話をもってくか、とっても難しかったんです。

だって、頭痛があってめまいがする人、しびれがあって頭痛もある人など、症状が重なっている人が多いから、頭痛しかない人やめまいしかない人のほうが少ないんですもん。

このような症状に、どんな病気が考えられるか、なんて考えたらきりがなくて、その症状にたいしての原因や、ましてや治療なんて、もっときりがないわけです。

準備しているとき、内容考えると自分でも混乱してきて、何から話せばいいのか、どうやって話をすすめるべきか、わけがわからなくなってきました。

話すほうがこんなのでは、聴く人はもっと混乱して、いったい何を聞いてきたのかわからなくなってしまいますね。

ある病気の話にしぼって、そのことだけしたほうがよっぽど楽です。


そこで私は、①どんな症状のとき 病院にいったほうがいいか、②診断されたら治療は病院にまかせるとして、異常なしといわれても症状が困っている人に、生活習慣の上でふだん気をつけることはなにか、 ということをテーマに話しました。

患者さんの立場にたってみると、こんなことでわざわざ病院に行く必要があるのか迷ったあげく、時間けずって病院行っても、医師になんでこんなことで病院にきたんだ、というような顔されたら、嫌ですよねぇ。

それに、医師のよく言うセリフで、「異常ないですから、様子見てください」と言われて、じゃあそのあとはどうすればいいのってこと、ありますよね。

そのことを中心に話をしようと思いました。

そして、病気の話は難しいのであまりくわしくは話さず、当院での自分体験話や当院で実際あった症例をもとに、お話しようと思いました。


29日は、13時半ころ診療がおわり、14時半ころ東海学園大学に到着しました。

私が話す時間は、15時すぎからですので、少し早めに到着しますと、教授の右腕である職員の方が講演会場に案内してくださいました。

数百人入れる会場は、まるで映画館のような階段教室になっておりますが、お客さんは高齢者のかた中心に60人程度です。でも、早速私の知ってる患者さんもきていて声をかけられ、いっぺんに 緊張が走るのでした。


その時、私の講演の前に、ある大学の先生が講演していらっしゃいました。

その先生は講演に、いかにも慣れていらっしゃるようで、聴衆のみなさんのほうをむいて、語りかけるように、みぶり手振りを交えてお話していました。

すばらしい、こんな学校の先生のような講演は僕にはできない、と思うと、ちょっと落ち込むとともに、よりいっそう緊張が走るのでした。


でも、いかんせん、その先生の講演内容は生理学、基礎医学的な話題で、どんなに噛み砕いてお話いただいても、ピンとこない難しい内容だったのです。

講演がおわって、質問は?・・・・というと誰も手をあげませんでした。

私だって、よくわからないのに、きっと医学になじみのない高齢者中心の方々には、きっと馴染みがなかったのかもしれません。

でも講義内容は高尚で、すばらしかったです。


一転して私の講義は冒頭から砕けた内容となりました。まさに人間性が現れているというか・・

はじめに自分の経歴を述べたのですが、「こう見えても東京出身だったんです、わたくし」と話したところで、まずウケたのには驚きました。

そしてこの演題になった理由が、豊田・みよし市内の数箇所に掲げてあるクリニックの看板に「頭痛・めまい・しびれ・脳卒中の事」とかかれているから由来したこと、その看板が、たまたま田んぼの中や 牛小屋の前にあって風景に映えること、など紹介するといっそうウケたので、これはいけそうだと、私の緊張もとけたのです。



冒頭が面白いと、みなさんどんな講演だろう、面白そうだとすんなり入っていけますよね、そこを狙ったのでした。


そのあと、ちょっと真面目な話になって、それぞれの症状に対して考えられる病気とその原因、ちょっと治療の話を、専門分野だった脳卒中にからめてお話しました。

頭部外傷の話になると、いつも講演でお話してる話題、私が学生時代ラグビーやっていて、あのIPS細胞の山中教授にタックルしたかもしれない話を出しました。
めまいは肩こりが原因のことが多いから、私が私生活で、山登りしてリラックスしている話、姿勢を正すためスティックポールをわざわざ購入した話などおりまぜ、難しい話に固執しないよう、くだらない話をしたので、かなりうけました

自分の経験した症例の話も、より身近に感じていただけるよう、日常生活でこうなことをしていたら、このような症状が出てこうなったいうストーリーをお話し、こんなことがあると大変だから早く病院に行こう、ふだんはこんなことに気をつけましょう、と呼びかけました。

1時間たらずの講演でしたが、私の見た限り、寝ていた人もいなく、退屈せずに最後まできいていただけたようです。


最後の質問、たくさんあってよかったです。より身近に感じてくれたことでしょう。ありがとうございました。

私も、久しぶりに苦労してつくったかいがあったと、安堵したのでした。

そして、自分のいままでの症例の総括になって、また教科書の見直しができて、勉強になりました。

でも、結局は当院にきてくださいとの宣伝に終始してしまったようなのが反省でしたが、それがよかったんですと教授が講評してくださいました。

これからもみなさんの健康にすこしでも役にたつ、ウケる面白い講演をしていきますので、これからも機会があったら是非聞きにきてください。