MRIについて
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MRIとは、身体の構造を磁石と電波を使って見ることができる医療機器です。特に脳・脊髄や四肢の関節、卵巣・前立腺などの下腹部といった、比較的じっとしていられる場所の検査には有用です。
脳の検査としてMRIを利用しますと、脳出血・脳梗塞・脳腫瘍などの病気の早期発見に適しています。
頭痛、めまい、手足しびれ、物忘れなど、気になる症状がある場合は、診察とMRI検査をお勧めします。
CTとの違い
撮影技術や形式が異なりますので、病状や撮影箇所、目的などによって、医師が適切に選択させていただきます。MRIとCTには、それぞれメリットやデメリットがあります。
MRIのメリット
- 放射線被爆の心配がありません。
- 骨の影響も受けず、CTでは見えなかった部分がよく見えます。小脳や脳幹と呼ばれる脳の底にある部分は厚い骨に囲まれていて、CTではよく見えなかったのですが、MRIならその構造や病変がよくわかるようになります。
- 脳梗塞の発症直後は、頭部CTを撮影しても、よくわかない場合がありますが、MRIでは撮り方によって発見できることがあります。また脳梗塞をより強調するような撮り方もでき、CTではよくわからなかった小さな脳梗塞も発見できます。
- MRIを使うと、造影剤を使わなくても脳の血管を撮影することができます。脳の血管が細くなっている箇所や、 くも膜下出血の原因となりうる脳動脈瘤が見つかることがあります。
MRIのデメリット
- CTと比べると撮影に時間がかかります。
- 狭く音がうるさい空間に長い間じっとしている必要があります。
- 磁気を使うので体内にチタン以外の金属を入れている方は検査できません。また、磁気式のインプラントが入っている方、ペースメーカーを埋め込んでいる方は検査できません。
当院のMRI装置について
当院では、1.5テスラの標準的な装置を使用しています。
MRIは撮影終了まで、30分~40分程度が多いですが、当院では20分程度で行います。お子様や狭いところが苦手な方には、特に必要な撮影だけにしぼって、時間をさらに短縮することもできます。
当院は患者さんにより検査していただきやすいように、従来MRIより、撮影時間が短くできるものを導入しております。