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院長ブログ

待ちに待った

2019年9月8日

ついに、待ちに待ったラグビーワールドカップが、もうすぐ開幕ですね。

ラグビーファンでなければ、あまりピンとこないでしょうが、この大会は、4年に1回の、ラグビー最大のイベントです。

7人制ラグビーは、オリンピック種目にありますが、ラグビー本来の姿である15人制ラグビーはオリンピック種目ではないので、この大会は4年に1回しかない、まさに世界一を決める大会なのです。

それがラグビー先進国ではない日本で、しかもアジアで初めて、開催されるのです。

一生に一度あるかないかのイベントですから、私ならずとも、ラグビーファンはみな興奮しています。

 

しかも、その開催地の一つが豊田なんですよ、縁を感じますねぇ。

豊田スタジアムでは、4試合も開催され、うち一試合は日本戦、もうひと試合には、あのオールブラックスが登場するのです。

そして私は、豊田で開催される4試合のチケットを、全ていち早く手に入れ、試合の日を今か今かと待っていました。

さらに縁を感じることがあります。

私、救急担当理事になっているのです。すなわち、医師会の中では、最もラグビーワールドカップにかかわれる人間なのです。

あってはならないことですが、世界中の人が大勢集まるこの大事な大会で、大規模災害やテロ事件が起こることも有りえるわけです。

その場合に備えて、避難訓練が対策会議が行われてきたわけですが、私も微力ながら関わっていたのです。

対策会議では、豊田で開催される4試合とも、大会本部である「 スカイホール豊田  」に医師が待機、ということに決まりました。

大規模災害が起こったとしても、一人でも多くの方の命を守るという、準備が整ってきたわけです。

 

 

しかし、いや待てよ、せっかく待ちに待った試合を観戦に行けるというのに、救急担当の私としては、真っ先に救護所に詰めていなければならないのではないか??

そうしてら試合をみれないじゃん? ・・・( ;∀;) 

 

 

その後は毎日どうなるのか、ドキドキしていました。

見られなかったらどうしよう、せっかくとれたチケットを誰かに譲らなければならない、目の前でやっている大イベントが、もうちょっとのところで見られるのに見られなくなる、、、と毎日気を病んでいたのです。

 

幸運なことに、大会本部には、私の上司である医師会副会長のI先生に詰めていただけることになり、その見返りに、私は豊田スタジアムでの試合4試合とも「待機医師」となったのです。

すなわち、試合は予定どおり観戦していい、もし大規模災害が起こった時のみ救護所に駆け付ける、ということになりました。

待機という立場ではありますが、もし大規模災害が起こったら、どうせ試合も中止になるでしょうし、その時はその時で覚悟を決めて救護所にむかえばいいのです。

私は、試合が最後まで無事に終了するように、ひたすら祈りながら、試合は観戦できるのです!

試合は楽しめるうえに、何かあったら怪我をした人の救護のために働ける、なんと幸せなやりがいある仕事なのでしょう。

 

ひょっとしたら試合がみられなくなるのでは、とまで思っていたのに、一転して大会の裏方として関われる、幸せなポジションに!

まさに災い転じて福となす でした。