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院長ブログ

認知症診療について

2018年4月30日
ゴールデンウィークにはいりましたが、お天気もよく、皆様いかがお過ごしでしょうか

丸々8日間お休みなんて、羨ましい人もいらっしゃるでしょうね。

当院は、遊びに行かずに残っていらっしゃる方のためにも、5月1,2日は診療を行っています。

そして、明日からは、当院初めての臨床検査技師さんが入職されます。

宝の持ち腐れ状態になっているエコーの器械や心電図等を活用してほしいのと、レントゲン技師さんがひとりきりですので、そのアシスタントとしてMRI撮影を手伝ってもらおうとおもっています。

この技師さん、皆様にもかかわることがあると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
 

話題かわって、認知症の患者さんのことです。

当院にも認知症の患者さんもいらっしゃっていますが、まず、患者さんに接したらどう話しをすすめるか、私はいつも迷ってました。

本人にむかって「物忘れはよくなりましたか?」なんて聞くのは野暮ですし。

かといって本人をさしおいて、最初からご家族に、「具合はいかがですか」て聞くのもへんですし・・

本人を前に、ご家族が「物忘れひどくなってます」なんて言おうものなら、怒り出す患者さんもいますしね。

ある本を読んでから、最近は患者さんに「何か新しいニュースありましたか?」と聞くことにいてます。

認知症の方は何も答えられなかったり、「わかりません」と答えたり。
はたまた、間違ったことを言ってとりつくろったり、「新聞ないから知りません」とか言い訳したり、すぐ家族の方を向いて助け舟を求めたり。

間違って答えたり、ためらってたりしてたら、「自分の身の回りのことや、ご家族や自分自身のことでもいいですから、なにかかわったことありませんか?」 といえば、認知症でない人は何か答えてくれるでしょう。

でも、なかなか認知症の人やご家族とゆっくりがお話できないんですよね。
ご家族はいっぱい聞いてもらいたいことがあるでしょうに。

患者さんが混み合ってくると、なかなか最後まで耳を傾けてあげられないのが現状です。

少しでも時間短縮のこともかねて、本人の行動に関しては、ご家族に、ふだんの行動や問題点を「ひまわりノート」に書いて持ってきてもらえるといいと思います。

「ひまわりノート」とは、豊田市が作成したもので、認知症の人のご家族に、患者さんの記録をしてもらう、日記帳みたいなものです。

それを見せてもらえば、だいたいの患者さんの生活がわかります。
薬の効果があるのか、日常生活はどのように改善すべきか。

これからは、ひまわりノートを、なるべくつけて持ってきてもらうよう、すすめていこうと考えています。

もう一つ、MRIで萎縮がすすんでいるかの指標として、「VSLAD」を導入する予定です。

これは、MRIにあるコンピューターソフトを用いて、記憶に関係あるといわれる側頭葉内側部の海馬という部分の、萎縮の具合を数値化したものです。

これですぐ、すべての認知症の診断ができるというわけではありませんが、何となく数値化されると、人間てなんとかしなくちゃって思うものですよね。
逆に、気持ちがおちこんでしまうと困るのですが、そこは何とか励ましあいながら、診療に活用していきたいと思っています。

治療にしても、ひきこもりがちの人にはこのような薬、怒りっぽかったり、勝手に家を飛び出してしまうような人にはこの薬、など、使い分けていきます。

日常生活のアドバイスも大事ですよね。

これからも認知症の診療に力をいれていきたいと考えています。