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院長ブログ

頭痛専門医試験

2017年8月8日
大変ご無沙汰していました。

しばらく書いてないと、自分のホームページを開けるのでさえ、億劫になってしまいます。

去る5日に頭痛専門医試験がありました。

4年前に開業する以前から頭痛学会に入会して、毎年準備して講習会をうけて、ようやく受験資格を得られました。

なんとしても受からなきゃというプレッシャーから、毎日落ち着かなく、ブログを書くのもためらっていました。

毎日仕事の合間に、ちょっとづつ勉強してわかったことは、いっぱいありましたが、一番感じたことは、記憶力おちたなぁってことです。

一度本を読んで勉強したことが、2-3日したら全く頭に残ってないのです。

それでも臨床の問題は、日常患者さんを診ているので覚えることができるのですが、聞いたことのない病気や、生理学的な問題や薬理学的なことが問題となると、とたんに頭に入りません。
学生の頃は、丸暗記ができたんですがね。年とるってこんなものなんですね。

そこで、勉強するのは問題集一冊だけで、4-5回やって、それ以上は本読まない、これが出なかったらお手上げ、ヤマをかけて行くしかないと思いました。

生理学は、文章よんで、自分で勝手に想像して図を書いて、無理やり理解したつもりになっていると、頭に入ってきました。
薬理はとなりの薬局の薬剤師さんと、薬の話しをしていると、あのときこんな話ししていたなって、印象に残っていくのでした。

無理しないで、自分の身の丈にあった登山をするってのと同じだなぁと思いました。


勉強してあらためて、頭痛って奥が深いなぁと思いました。

今までは、原因のない頭痛(一次性頭痛)と、原因のある頭痛(二次性頭痛)を見分けることが大事で、あとの治療はどうにかなる、なんて思っていました。
しかし、この勉強を通じて、一次性頭痛にもタイプがどっさりあって、それぞれ効く薬が違うから、どんなタイプの頭痛か判断することが重要で、問診がとても大事であると感じ、患者さんの訴えをよく聞くようになりました。


さて、5日の早朝は、軽い緊張感をもって、東京の試験会場に向かい、新幹線に乗り込みました。

あまり目を通してない本を、直前にみると返って自信なくすから、最初から読まないことにして、自分で書いたノートをおさらいしてました。


朝9時半に、東京の永田町にあるホテルの会場に行くのですが、東京の地下鉄が複雑で理解できない(まるで生理学みたい)ので、タクシーで行くことにしました。
しかしこれが躓きの始まり。
タクシーの運転手さんは、会場の名前を告げたら、知ってますと自信満々に言ったくせに、ホテルに入っていく道通り越しちゃったんですよ!

都会は一方通行やUタウン禁止が多いですからね、歩いて行ったほうが早いっていわれて、タクシーおりてから10分も歩かされちゃって・・
おまけに外は今年一番の暑さで、焦って歩いたら、汗ビッショリ。

何とか遅刻せずに会場に着きました。


会場に入ってまたびっくりだったのは、全国で会場ひとつ、年にたった一回の専門医試験だから、さぞ大勢の医師が来ているのかと思いきや、ホテルは静まり返っていたのです。

ひょっとしたら、もう受付が終了して試験が始まっているのかも・・(^_^;)


と思ったら受付の人が数人いて、試験場の中に案内されたら、え、こんだけ?ってくらい少なかったのです。

私は最前列の席、後ろをふりかえると、どう数えても30人に満たないくらいでした。

お医者さんたちですからね、皆まじめに最後の勉強をしていて、賢そうでした。
そして、明らかに私が一番年上とわかるくらい、若手の先生ばかりでした。
場違いだけど、そんなことは気にしてられないので、もう後ろは見ないことにしました。

10時になって試験官の先生が入場してきて、さぁ、いざ試験開始です。


一回の試験時間が80分もあって、それが3コマ。56歳の私にとってはキツイんです。
途中で頭痛の問題相手に、頭痛がしてきました。


途中わからない問題が多々あり、もう、これは落ちたかもって考えるようになりました。

二時間目の試験が終わったあと、ある試験官に先生に「もし落ちたら来年も受けられるのですか?」って聞いたら、永遠に受ける資格はあるそうです。

よかった、ダメなら来年も受けようって安心した気持ちもあり、いや、来年もこんな難しいこと勉強するなんて真っ平御免て、思う気持ちが交錯しつつ、最後の3時間目が始まりました。

無事試験が終わると、午後の三時半、すっかり私の肩はカチンコチンでした。まさに筋緊張性頭痛を患っていました。


やることはやったので、晴々して会場をあとにしたのですが、あとを振り返ることのない私が、ひとつだけ気になったことがあり、調べ直してしまいました。

チラミンという物質があるのはご存知の人も多いでしょうが、頭痛を誘発する物質なんです。
これが含まれる食品を問う問題があり、その試験時間の最後まで、「チーズ」か「ワイン」か迷っていたのですが、間違えちゃったんですよ。

試験終了の直前まで「チーズ」に回答してたのに、何を血迷ったか、「ワイン」のほうが頭痛くなるよなって思い、「ワイン」に書き換えてしまったんです。
そうしてあとから調べたら答えは「チーズ」でした。

あぁ、やっぱり後を振り返らなきゃよかった、私としたことが・・とちょっと嫌な気分を残しつつ、帰路についたのでした。


さて、今週も月曜、火曜と診療が始まったのですが、さっそく成果がでたのです。

昨日、「飛行機に乗って上昇したときに、すごい頭痛がして、一旦良くなったのに、着陸したときにまた割れるように痛くなりました」っていう男性患者さんがいました。

おっ、これは勉強したばかりの「飛行機頭痛」だ、と直感して、自分の勉強したばかりの「飛行機頭痛」に関することを長々と話しますと、その患者さんも十分納得されたようでした。

もし、結果が悪かったとしても、勉強したことは無駄ではなかった!よかった、よかったと、この時ばかりは自画自賛したのでした。


試験結果は、9月中旬だそうです。結果が悪くても、皆さんバカにしないでくださいね、頼みますよ〜。